悪い習慣 2004 12 7
個別株の値動きを、日経平均株価に連動させるのは、やめましょう。
たとえば、業績がよく、日足チャートも、よい形となっている銘柄があるとします。
そして、板情報では、売り買いが安定してきて、
徐々に、下値を切り上げてきて、よい雰囲気になってきたとします。
こういう状況ならば、誰もが、「これは、いける」と思うでしょう。
ところが、突然の「大口の売り」が出ます。
「何か、悪いニュースでもあったのか」と調べてみると、
ちょうど、その時間に、日経平均株価が急落しているのです。
こうした話を、よく聞きます。
そもそも、株式投資とは、
株価が上がるか下がるかは、誰も予想できず、不確実なものです。
このように、ただでさえ不確実な環境にあるのに、
さらに、日経平均株価という不確実な要素が加わったら、
もはや、誰も株価の値動きは予想できず、ギャンブルの世界に近づきます。
こうした問題について、今の個人投資家は、
マニュアルで育ってきた「マニュアル投資家」ですので、違和感はないでしょうが、
昔からの個人投資家は、大いに違和感があると思います。
こうした問題は、ごく最近の傾向です。
2003年の前半までは、たとえ日経平均株価が悪くても、
みんな、日経平均株価を「見ざる、聞かざる、言わざる」という三猿相場で、頑張ってきました。
おそらく、2003年の後半に、マニュアルどおりに動く「マニュアル投資家」が増えたのでしょう。
最近は、「就職の面接のマニュアル」から「デートのマニュアル」まであるそうですから、
これも仕方ないのか。
マニュアルに頼り、マニュアルどおりに動く。
就職の面接からデートまで、さらに株式投資まで。
これでは、「個性」というものがありません。